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2021年6月1日より発行を開始した「UCプラチナカード」

UCカードのラインナップでは、これまで“ゴールド”が最上位だったため、このUCプラチナカードが初めての“プラチナ”となります。

年会費16,500円とは不釣り合いなスペック

まず、届いた封筒ですが、ごく普通のクレジットカードでも入っているのか?というくらい、ワクワク感のないものでした。
封筒の紙質にもこだわりは感じられません。

まぁ、ここはやむを得ないですね。なんていったって、年会費16,500円と格安ですから。
そんなことを考えながら封筒を開封し、中身を取り出すと・・・

はっ!?

利用限度額は初回申込時で470万円

クレジットカードの外観云々よりも、真っ先に「なぜ?」という驚きが。
目が行ったのは「利用限度額」で、なんと470万円もの高額限度額が付いていました。

年会費16,500円と格安、届いた封筒は高級感無し。
正直、大きな期待などしていないプラチナカードだったのですが、度肝を抜かれました。

年会費2万円くらいのプラチナカードで、初回からここまで高額な利用限度額が設定されるカードって無いですよね。
JCB THE CLASSで初回は最高500万円だし、それに匹敵する高さ。

少々なめていたトコがあったのですが、いきなり、格安年会費とは裏腹に「格の高いプラチナカード」であることを認識させられました。

ただ、「なぜ?」という疑問は残りますけどね。
UCカードは、娘がYAMAHAのピアノ教室に通ってたこともあって作らされ、10年くらいの間、保有していたYAMAHAのUCカードくらい。
しかも、ピアノ教室をやめたと同時に、数年前に解約しています。

人生2枚目となるUCカードなのに、利用限度額470万円。

驚きです。

外観は黒を基調としたシンプルデザイン

UCプラチナカードの外観ですが、背景に“UC”の文字がデザインされた黒基調のシンプルなデザイン。
正直、高級感は感じない質感となっています。

Visaが提供するプラチナ会員向け優待

Visaのプラチナカードなので、Visaがプラチナ会員向けに提供している優待特典は利用可能です。

Visaプラチナ ラグジュアリーダイニングや、Visaプラチナ ホテルダイニングは人気の優待ですよね。

国際線利用時に便利な空港宅配優待や空港送迎ハイヤー、ゴルフに関する優待なども、もちろん付帯しています。

コンシェルジュはVPCCなので、Visaが用意しているコンシェルジュサービスを利用することとなります。

空港ラウンジサービスは国内のみ

注意しなけらばならないのは、UCプラチナカードには、プライオリティ・パスやラウンジ・キーといった海外の空港ラウンジプログラムを利用できない点です。
このクレジットカードは、国内およびダニエル・K・イノウエ国際空港のみ利用可能となっています。

なので、渡航する機会が多くて、プライオリティ・パスが欲しい!というような方には、別のクレジットカードも用意するなどした方が良いでしょう。

グルメクーポン

UCプラチナカードは、Visaのプラチナカードということで、2名以上の予約で1名分のコース料理が無料となる「グルメクーポン」が優待特典として付帯しています。
全国の対象飲食店は約100店舗とありますが、4月に独自調査した際には120店舗を超えていました。
2021年3月までは100店舗を切っていたので、それよりは対象店舗が増えましたね。

ただし、このグルメクーポンは東京と大阪が中心となっており、地方都市に在住の方にとっては恩恵を受けづらい特典となっています。
地方在住の方は、国内外約250店舗で優待と受けられるMastercardブランドのステータスカードやダイナースクラブカードを選択した方がベネフィットを受けられるように感じます。

UCカード独自の優待

UCカードが、UCプラチナカード向けに提供しているオリジナルの優待について記載していきます。

付帯保険について

まず「通信端末修理費用保険」が自動付帯となっています。
こちらは、スマホやタブレット端末、ノートパソコンやデスクトップ、モバイルゲーム機器などが破損した場合に、年間最大3万円を限度として補償してくれる保険。

続いて旅行傷害保険ですが、旅行代金等をUCプラチナカードで支払った場合に、海外では最高1億円、国内では最高5000万円となる旅行傷害保険が付帯。
利用付帯なので、注意してください。

ショッピング保険は年間限度額300万円で、免責は1万円となります。

ポイントプログラム

UCカードのポイントは、1000円のショッピングにつき2ptが付与されます。
ポイント還元率は1.0%と公式サイトに記載されていますが、実はUCギフトカードに交換した場合は、最大で1.2%のポイント還元率となります。
なので、他社のプラチナカードと比較しても悪くない1枚だと思います。

また、ボーナスポイントもUCプラチナカードには用意されています。

1つ目は、10月から翌年9月までの12カ月間に、ポイントのつく月が10回以上あると100ptを進呈するというもの。
「ポイントが付く月が10回以上」なので、毎月1000円以上の支払いが10カ月間あると条件クリアということですね。

2つ目のボーナスは、前述の条件をクリアしたうえで、UCポイントの累計が1000ポイント以上になった場合に、さらに150pt進呈するというもの。
1000pt以上ということは、10月から翌年9月までの12カ月間に50万円以上の利用があると、このボーナスポイントがもらえるということ。
そんなハードルが高くはないと感じます。

UCプラチナ会員専用サイト「TRANSENSE」

そのほか、UCプラチナ会員向けの優待は「TRANSENSE」という、会員専用ウェブサイトにまとめられています。
優待特典の検索もしやすく、非常に好感が持てました。

宿泊施設ですが、星のや東京・京都、アマン東京・京都など、ハイクラスな施設が多く含まれています。
最低でも1泊5万円、だいたい7万から10万くらいの宿泊料金が必要となるホテルばかり。
こういった対象ホテルでは、朝食が2名まで無料、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトなどの優待特典が付帯するほか、50米ドル相当や100米ドル相当のホテルクレジットが付与される対象施設も多数あります。

また、「ザ・リーディング・ホテルズ・ワールド(LHW)」の国内約70施設でも、朝食無料やレイトチェックアウトなどの優待を受けられます。
なので、パレスホテル東京や帝国ホテル東京なども対象。

グルメ系優待は、前述のグルメクーポンや、Visaプラチナラグジュアリーダイニングおよびホテルダイニングのほかにも、UCカードがプラチナ会員向けに提供する優待も付帯しています。
ただ、ほとんどが東京に集中しているため、他の道府県在住の方にはメリットを受けづらいプラチナカードと言えるかもしれません。

コロナ禍で需要が高まっている、お取り寄せに関する優待もいくつか付帯していました。

そのほか、気になったのは、高級な日本酒8本がセットになった商品を限定1セット、202万円で販売していた点でした。
高額なクレジットカードでは、高級ワインを会員に販売するなどしており、この売れ行きが非常にいいとは聞いていましたが、さすがに202万円の商品を販売しているのは初めて見ました。

UCプラチナカードのまとめ

年会費16,500円ということで、Visaプラチナカードの中では格安。「プラチナカード」というカテゴリでも、非常に安い設定です。

ただし、「安いプラチナカードが欲しい!」なんて安易に飛びついちゃうと、ちょっと危険。
普段、宿泊施設や食事にお金をかけることが無い!という方には、単なる決済しかしないようなプラチナカードになってしまいます。

僕自身がたまたまなのかもしれませんが、利用限度額がかなり高めだし、優待特典の質がかなり高く、贅を楽しむ方に適したプラチナカード。
「羊の皮を被った狼」という表現が適しているようにも感じます。

デメリットは、家族会員が一人目から3300円と有料であること、プライオリティ・パスやラウンジ・キーが付帯していない点。
あと、グルメ系優待なんかは東京に集中しているので、地方都市在住の方には不向き。
大阪についてもUCカード独自のグルメ系優待がなく、他のプラチナカードも検討候補に挙げた方が良いかと思います。

最後に、このプラチナカードは、他の2万円程度のプラチナカードとは一線を画している1枚で、本当の富裕層向けの一枚だと感じました。