JCBのオリジナルシリーズがデザインリニューアルすることになりましたが、なかでもJCBプラチナは、現行同様に「黒」を基調としたシンプルなデザイン。
この「黒」というカラーは、他社でもプラチナカードをはじめとする、ステータス性の高いクレジットカードに多く採用されていますが、近年は「シンプル」なデザインが主流となりつつあり、下手をするとオリジナリティに欠けるものになりかねないと感じます。
黒を基調としたデザインの主なクレジットカード
まず、あらためて、JCBプラチナの新しいデザインを見ていきましょう。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/d505618123bae9c4ddd83f3673b8e0d5.png)
黒地の真ん中に、横方向に一線。これは漢字の「一」を表現しているようですが、非常にシンプルなデザインです。
現行のJCBプラチナは、カード番号やカード名義でゴチャゴチャした印象を受けますが、これらがなくなったこともあり、スッキリしました。
これはこれで、カッコいいデザインだと思いますが、個人的にはちょっとオリジナリティに欠けるかな?とも感じます。
似たデザインのTRUST CLUB プラチナ Visa カード
JCBプラチナの新デザインに似たクレジットカードとして、TRUST CLUB プラチナ Visa カードが挙げられます。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/sumit_platinum_cardface.png)
TRUST CLUBは、Mastercardブランドはカード表面からカード番号等をなくしましたが、Visaブランドに関しては、今現在も変わらず。
TRUST CLUB プラチナ Visa カードは、真ん中に水平線のような横一線のデザインを背景に取り入れていますが、カード番号等がなくなるとJCBプラチナに近いデザインとなります。
三井住友カード プラチナのデザイン
三井住友カードプラチナは、背景に幾何学的な模様を取り入れ、「緑」を指し色として取り込んでいます。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/smbc-platinum-g.png)
僕自身は、前回のパルテノン神殿が配置されたデザインが好きです。せめて、三井住友カードプラチナだけでも、表面からカード番号等を消してパルテノン神殿を配置すれば、結構高級感の漂うデザインになったのではないかな?と感じています。
三菱UFJカード プラチナ・アメックス
2021年にデザインをリニューアルした、三菱UFJカード プラチナ・アメックス。
黒地ですが、背景に地球の奥から太陽光が当たっているようなデザインを取り入れています。
ブルーのアメックスのロゴがアクセントになって、イイ感じですね。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/4c7c12ffcf9b1f56bfb285045cb8d1f8.png)
ジャックスカードプラチナ
ジャックスカードプラチナも黒地のプラチナカードですが、背景に2つの丸が配置されています。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/jaccscard-platunim.png)
ポップなロゴのエポスプラチナカード
エポスプラチナカードは、新しいポップなロゴを取り込んだ黒基調のカードデザイン。そのロゴも、そしてVisaタッチのアイコンも黒で目立たないようにし、全体的にスッキリしたデザインとなっています。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/epos_platinum.jpg)
金属製のラグジュアリーカード(BLACK CARD)
ラグジュアリーカードのBLACK CARDもかなりシンプルなデザインで、【BLACK CARD】の文字が目立ちます。
ただ、材質が金属のため、この点では他社と差別化ができていると言えます。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/luxury_blackcard.png)
TRUST CLUB ワールドエリートカード
TRUST CLUB ワールドエリートカードは、ダイナースクラブカードのように、背景に“地球儀”を取り入れたデザイン。
非常にスッキリしつつも、高級感があります。Mastercardのコンタクトレス決済に対応しているのもメリットですね。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/worldelite_cardface_no_logo-1.png)
ダイナースクラブ プレミアムカードは見ただけでダイナースと分かる
ダイナースクラブのプレミアムカードは、地球儀をモチーフとしてデザインが構成されています。ダイナースクラブのロゴが無くても、この地球儀を見ただけで“ダイナース”と分かるデザインで、以前から継承されているアイデンティティ。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/diners-premiumcard.png)
Orico Card THE PLATINUM
オリコのザ・プラチナは、背景が黒一色ではないですが、取り上げさせていただきました。
ジャックスカードプラチナ同様、Mastercardのロゴがカラーで、アクセントになっています。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/platinum-01-mastercard.png)
UCプラチナカード
2021年に登場した、年会費16,500円のUCプラチナカード。
黒地ではありますが、パールがかった塗料を採用しており、若干ですが、光の当たり具合でキラキラ感のある表面となっています。
背景には、【UC】の文字がデザインとして取り込まれています。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/uc_platinum_card.png)
三井住友カードプラチナプリファード
三井住友カード プラチナプリファードは、ほかの三井住友カード同様に、背景に幾何学的模様を取り入れていますが、三井住友カード プラチナが【緑】を指し色に取り込んでいるのに対して、プラチナプリファードは色の統一が図られ、モノトーンのシックなデザインとなっています。
Visaタッチのアイコンも“白”ではなく、全体的にまとまっているデザインです。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/smbc_platinum_preferred.png)
セディナプラチナカード
セディナプラチナカードも黒基調ですが、非常にシンプルなカードデザイン。現行のJCBプラチナに似ています。
ただし、中央の【Platinum】の文字のフォントが特徴的で、個人的な感想ですが、ちょっと高級感に欠けるフォントかなと。人を選ぶデザインかなと思います。
![](https://www.xn--navi-ul4c1e8bg9i0h4h.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/cedyna_platinum_im01.jpg)
全体的にシンプルなデザインで差別化が難しいかも
以上、黒を基調としたステータスカードを色々と取り上げましたが、各社、基本的な方針は“シンプル”であるようです。
ただ、シンプルになり過ぎると、ちょっと他社との差別化が図れないデザインとなってしまい、ここが気になる点です。
ステータス性の高いクレジットカードは、僕自身、そこに備わる優待やサービス、補償内容が重要だと思いますが、そのうえで、ワクワク感のあるカード、財布に入っていることでテンションの上がるデザインというのが要素としてあると、運気も上がりそうな気もします。
これだけ、「黒」をいうカラーを基調としたステータス性の高いクレジットカードが多いのですから、各社には、やはり、そのデザインにはオリジナリティを打ち出して欲しいと切に願います。